私たちの住むこの現実世界を、仏教では『娑婆(しゃば)』といいますが、娑婆とはお互い耐え忍ばなければ生きられない世界ですから『忍土(にんど)』ともいわれます。私たちは、生きていく上で逃れることの出来ない4つの苦しみ『生老病死』に悩まされながら、生きている喜びや様々な楽しさを味わうのであります。

 うまれては のこえ やまこえ たびじゆく
 ひとに たましい みほとけのつえ
 
 松浦 一(1881-1966 英文学者)氏の歌です。人生の旅路は様々な苦しみ、悲しみを乗り越えてやがて終焉を迎えますが、仏さまを信じ、極楽へ向かって歩もうとする人には必ずみ佛が杖となってつまずかないよう守ってくださるという意であります。それは極楽へ行くまでのお導きや支えだけではなく、今生きている日常生活の中にみ仏の力が働き、信じる心の在り方、持ち方がそのまま仏の道に通じるということであります。 佛教とは頭の中で考えるだけのものでなく、その日その日の生活の中に、かけがえのない生命の働きを感じとることであり、今生きているしあわせと、喜びをこの身に体験することであります。

 実りの季節です。今一度、生命の躍動を感じ、感謝のこころで日々を過ごし、佛さまと共に歩んでいきましょう。

合掌

(谷口明信)




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