| ■鎌田 義男
みなさん、こんにちは。寒さ厳しい折、風邪など召されていませんか。
さて、2月15日は、お釈迦さまが80歳で亡くなられたご命日、涅槃会です。35歳で悟りを開き、その後45年間、伝道の旅をして歩き続けたお釈迦さまは、80歳の時にインドのクシナガラというところで、歩く力がなくなり、頭を北にし、顔は西へ向けて、「なべて世は無常である。怠ることなく、努力を続けよ。」と最後に言い残して、息を引き取られました。涅槃、つまり真理の世界に入られたのです。「涅槃」という言葉は古代のインドの言葉、「ニルヴァーナ」からきていますが、そこには、吹き消すという意味があります。苦しみや悩みの原因となる煩悩が、すべて消え去った絶対的な安らぎの境地を示します。すなわち、お釈迦さまが求められたのは、「心の平和、安らぎ」であったのです。つまり、涅槃とは、お釈迦さまのように、修行をしたものだけに与えられる精神的な安らぎの境地なのです。したがって、当然、生きているうちに、安らぎの境地に至れる人もいれば、亡くなっても安らぎを得られない人もいます。私たちが今、安らぎの境地を求めようと思うなら、常日頃、死をどう考えるのか、安らぎを求めるための修行をどうするのか、実践をすることが重要になるでしょう。お釈迦さまは、長い、長い修行によってお悟りになられたのです。私たちは、お釈迦様のような素晴らしい生き方はできませんが、「努力を続けよ」とおっしゃたように、努力をすることは誰にもできることなのです。
仏教を信じ、死に対するおそれを取り除き、安らかな最期を迎えるために、仏の智慧に出会うご縁をたくさん結んでいただきたいと思います。
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