億 劫

2019/08

 遅めの梅雨が終わり、ようやく夏らしいといいますか強すぎるくらいの熱気に包まれるこの頃ですが、皆様いかがお過ごしでしょうか。


 今回は暑さのせいで色々と億劫になってしまいがち、のように使われる「億劫」という言葉についてお話します。

 そもそもこの「劫」というのは時間の単位のことを指し、非常に長い時間のことを言います。調べてみると、一劫(こう)の長さは、百年に一度天女が高い岩山に降りてきてその羽衣で岩山を撫でて、その摩擦によって岩山が消滅するまでの時間だそうです。これが一劫でなく億あるのですから、本当に気の遠くなるような長さの時間を指していることがわかります。ここから億劫とは、「時間がかかるため容易でない、面倒に感じる」という意味になったそうです。

 

 面倒くさいというと物事をするときに手続きが多かったり、わずらわしいので実行するのが厄介であるときに使うことが多いように感じます。対して億劫はそのような事をそもそもする気が起きない、そういったことに対する気力がわかないといった時に使われることが多いように感じます。

 

 仏教には劫という単位以外にも非常に大きい単位の数や時間がたくさん出てきます。興味のある方は調べてみてはいかがでしょうか。


 一劫とは言いませんが、一度調べ始めると思ったより時間がかかってしまうかもしれません。合掌

 
(笠井 裕舜)