平成を想う

平成30年秋彼岸

今から三十年前に始まった「平成」という時代が、まもなく幕を閉じようとしています。

一万一千日強の日々に感慨もひとしおですが、世界的にはグローバル化が進み、国内では天災が頻繁に起こった時代だったような気がします。その中で、少子高齢化が進み生活にITが活用されたことは私たちの環境を大きく変えましたし、平均寿命が伸び、人生百年時代と言われるようになりました。また、生きがいが何であるかを問い続けた時代であったような気がします。

昭和の時代は、欧米に追いつけ追い越せと物質的な豊かさを求めてきましたが、平成は心の豊かさを探していたと言えるでしょう。家族が離ればなれで過ごし、都市は人が集まり地方は流出しています。格差が広がり、取り残されないように、或いは孤独に耐えられるように必死にならなければなりません。生きる意義を自分で見つけ、創っていくことが誠に困難な時代だったと言えるのではないでしょうか。どんなに科学が進歩しても、便利な世の中になっても、それだけで私たち一人一人の幸せを作ることは出来ません。

今こそ真実の教えに出会えたことを喜び、「おかげさま」の心を保っていくことが、ご先祖さまからいのちを紡いでいただいた私たちの務めであり、その想いを子々孫々に受け継いでいくことは使命でもあります。また、このことが私たちがこの世に存在した証になるのではないでしょうか。

新しい時代も人生の目的や生きがいを持って最期の時には「幸せだった」と思えるように精進していく。
「南無阿弥陀仏」「南無阿弥陀仏」…。阿弥陀さまの御光を受けながら、一歩一歩、共に歩んでいきましょう。