お盆を迎えて

令和4年葉月

 今年もお盆の季節を迎えました。

 

 亡きご先祖さまに想いを馳せて今生かされていることに感謝をする。コロナ禍で触れ合うことがままならず、外に出にくい状況が続きましたが、ようやく家族や知人を誘ってお参りが出来るようになりました。共々にご先祖さまの面影を偲ぶと忘れていた記憶や思い出がよみがえり、諸行無常の響きの中で、おかげさまの心を感じます。

 

 お仏壇にお供物を整え、家族皆で分け合い、この世と極楽を結びいのちを「いただく」。住む世界がこの世と極楽と違いましても、契り交わした縁の糸が、しっかりと結ばれていることを心に刻むものであります。

 

 暗中模索の中で「南無阿弥陀仏」を唱えることで、一筋の光明に照らされていることを感じることができます。与えられた寿命を精一杯活かして山あり谷ありの人生、道を外れることなくしっかりと歩んでいきましょう。