夏の御詠歌
われはただ ほとけにいつか あふひぐさ
こころのつまに かけぬ日ぞなき
大意:【私はただ仏にいつか会う日のことを、ふたば葵のように、心の端に掛けて思わない日はありません。】
当山では8月5日に納涼会を行い境内で流し素麺やスイカ割りを行います。最後に客殿からみなとみらいの花火を見るのがお決まりとなっております。
暗く暑く 大群衆と 花火待つ
この俳句は、西東三鬼さんが詠んだもので花火が季語です。内容としては、
「夏の蒸し暑い夜に、多くの見物人に混じって、花火が上がるのを待っています。どのような花火が一体上がるのでしょうか。みんなが、暗闇の中で、期待に胸を膨らませて今か今かと待っています。」
というものです。
私たちは花火を見る際にどのような花火があがるのか去年とどう変わるのだろうと期待に胸を膨らませていますよね。花火と同じように極楽浄土で阿弥陀さまに導かれご先祖さまとの再会にいつもいつまでも期待をしている我が身なのかもしれません。
今年の11月に授戒会を行います。皆さまの参加をお待ちしております。
(宮林 成彦)