おじいちゃんの命日の日にお参りに行ったら、お坊さんの口から「今日はショウツキメイニチですね。」と聞きなれない言葉が出ました。ショウツキメイニチってなんですか?命日とは違うんですか?

まず最初に、ショウツキメイニチは『祥月命日』と書きます。皆さまがよく『命日』と使われますが、実は命日には『月命日(つきめいにち)』と『祥月命日』とあり、月命日とは読んで字の如く『月ごとにめぐってくる忌日(命日)のこと』、そして祥月命日とは1年に一度『毎年の亡くなった日のこと』です。例を挙げますと、平成16年10月20日にお亡くなりになった方の月命日は毎月の20日で、祥月命日は毎年の10月20日となります。最近は、後者を『命日』と使われている方が多いようです。

仏事は、一に掃除、二に勤行、三に学問といわれるぐらい、常にきれいにしておくことが仏さまへの何よりの敬意になります。近社会では色々と雑務があり、毎日の生活の中で、お墓参りや法要を営む時間が取りづらくなってきているとは思いますが、せめて月命日にはお仏壇の掃除をいつも以上に丁寧にし、季節の花や食べ物をお供えするなどの心づかいが欲しいものです。そして、祥月命日にはご家族そろってお墓参りをしましょう。