令和の時代

平成31年春彼岸

若葉の緑が目に映え、風薫る爽やかな季節となりました。

希望に満ちあふれ、人々が美しく心を寄せ合って、文化が生まれ育つ、という願いを込めて名付けられた新しい時代が始まります。混迷が続く世の中ではありますが、人として生まれてきた私たちは、この地上で、この国で、慈しみの心を持って歩んで行きたいと思います。

 

先日、桜の花が散りかけていた大岡川周辺の清掃作業に参加してきました。最近は、桜の名所として露店も軒を連ね、大勢の人で賑わっており、ゴミもたくさん落ちているかと思っていましたが、近隣の方々、横浜市や町内会の協力、及び来場者が自ら収集所に捨ててくれたおかげで、少量のタバコの吸い殻のみしかありませんでした。

今までその界隈はゴミの山がそのまま放置されていたようなときもあったようです。川面を眺めながら、この流れのように人々の意識も変わっていったことを実感しました。

多種多様な考え方や生き方の違いを認めながら、人生を歩んでいくのは大変なことです。また自分の感覚では考えられないような事象が多々散見するなかで、日々の営みの中でストレスを感じることも多く、己の力ではどうしようも出来ないこともあります。

そのようなときこそ、自らの心を解き放ち、鍛え、仏の教えを素直に受け止めていく。自然を慈しみ、和の精神を有しながら、捕らわれることなく、縛られることなく、常に照らされている仏さまの御光を心の支えとして、新しい時代を切り開いていきたいものであります。

 南無阿弥陀仏