父の日・母の日

2024/06

親縁

衆生ほとけを礼すれば、佛これを見たまう。

衆生ほとけを称うれば、佛これを聞きたまう。

衆生ほとけを念ずれば、佛も衆生を念じたまう。

 

大意:【衆生が阿弥陀仏を礼拝すれば、仏はこれをごらんになる。衆生が仏の名号を称えれば、仏はこれをお聞きになる。衆生が仏を念ずれば、仏も衆生をお念じになる。】

 

 

 父の日は6月の第3日曜日、母の日は5月の第2日曜日となっています。調べてみますと、

「父の日は父に感謝を伝える日・母の日は日頃の母の苦労をねぎらい、母への感謝を表す日」

と、記されています。下記は、都営地下鉄『親と子のホンネ俳句大賞』に載っていた俳句です。

 

 いってきます その瞬間から 待っています(千葉県/36歳/ノブオさん)

 

 元気に「いってきます」と飛び出していく子どもと、笑顔で送り出す親の様子が目に浮かぶ句です。笑顔の裏では、今日も何事もなく無事に帰ってきてほしいという願いが「待っています」という言葉に込められており、子どもへの深い愛情を感じる一句でした。

 

すべてのお父さんお母さんは子どもに対してさまざまな感情をもっています。子が親を呼べば親は反応し、親が子を呼べば子が反応をします。

 

 極楽にいらしゃる阿弥陀さまとご先祖様は、皆さまの日々のお念仏とご回向の姿を見ております。その声を聞き皆さまのことをいつも念じているのです。まさに親子の如しであります。そのことを喜んで、どうぞ日々のお念仏にご精進ください。

 

 今年の11月に授戒会を行います。皆さまの参加をお待ちしております。

 

(宮林 成彦)