秋の御詠歌
阿弥陀仏に 染むる心の 色に出でば 秋の梢の たぐいならまし
大意:【私の心が阿弥陀さまに染まっていく様は、たとえば秋が深まっていくほどに燃えあがるように紅葉してゆく梢のようです。】
お念仏を称えれば称えるほど阿弥陀さまを慕い頼む心が深まって、日を追うごとに私たちの暮らしにも変化があらわれます。
一心にお念仏をお称えしたならば、太陽の光により紅葉した秋の梢のように阿弥陀さまの光明は悩みを消し、安らかで穏やかな私へと生かしてくださるのです。
ゆえに、いつもの私がお念仏をお称えしたなら不思議と(梢が紅葉するように)この世で起こる雑念等々に引かれることなく、阿弥陀さまと私と結ばれて、お念仏が日頃の命に変化を与えてくれます。これこそ私たちに与えられた自覚する生命であると思います。
皆さまも紅葉をみた際には一休みし、変化を感じてみてはいかがでしょうか。
(宮林 成彦)