行は一念十念なおむなしからずと信じて、無間に修すべし。
一念なお生る、況や多念をや。
大意:【お念仏を申すことは一念や十念でも、決して無駄ではないと信じて、絶えず称えなさい。一念のお念仏でも極楽浄土へ生まれることができるから、ましてたくさん申したなら尚更のことである。】
桜が散り、葉桜となる季節です。北海道では雪が降り新潟では桜の木の下に雪が積もっていたニュースもありました。
5月は寒暖差が激しく、心と身体が不安定になりやすい季節です。GW明けには仕事に行く気がなくなることもあります。
今の私たちは日々世事にまみれて優先すること、やらなければいけないことが多いと思います。
走り続けるのも大変ですが、時には立ち止まって休むことも大切。他者の意見もありますが、今は自分のことは自分で判断する世の中になってきました。
南無阿弥陀仏のお念仏を優先することは厳しいかもしれませんが、一念や十念でも無駄なお念仏はないと信じていただいて、阿弥陀様に導かれ、極楽浄土に生まれることができることが、今の私たちの暮らしの精神的な支柱になるのではないでしょうか。
(宮林 成彦)