2025/08
阿弥陀佛と 心は西に うつせみの
もぬけはてたる 声ぞすずしき
大意:【西方極楽浄土への往生を願い、ただひたすらに南無阿弥陀仏とお念仏を称えていたところ、この我が身は生き死にを繰り返す娑婆世界に留まりながら我が心はいつの間にか西方極楽浄土の荘厳で安らいでいた。蝉の抜け殻のようになってしまった念仏者の声はなんと澄んでいることか。】
8月に入りました、蝉の大合唱が聞こえ街では盆踊りをし屋台が出たり賑わいを感じさせてくれます。
皆さまは体調いかがでしょうか。
私は7月にある霊園のお参りにいくとお墓掃除をしているお祖母ちゃん、お父さん、お母さん、娘さん、息子さんの5人いわゆる3世代でのお墓参りに遭遇しました。少し気になったので見ていると、お父さんとお母さん、息子さんは墓石や墓誌、水鉢を掃除しています。お祖母ちゃんと娘さんは花立と香炉、花を掃除していました。
掃除が全て終わったのは40分くらいだったと思います。掃除が終わって水をかけて花とお供物をお供えし線香を香炉にいれる。お墓掃除とお墓参りを終えたあの家族、清々しい気持ちであったに違いない。もちろん汗をかいたりして大変なこともあるがご先祖様のために家族のために自分のためにお墓を掃除する気持ちとしてはいかがですか。
南無阿弥陀仏のお念仏を称えると心が洗われる、それは阿弥陀様が光をはなってくれているからです。
照らされると、欲望が取り除かれ、心が清らかになる。西方極楽浄土への往生だけではなく日々の生活を豊かにしてくださいます。自らの力で清くたもつことはできませんが阿弥陀様におすがりすることはできますね。
ぜひ、お墓参りの際は清らかな心でお念仏をお称えしていただければと思います。
この度、尊いご縁をいただき大光院住職が本年の大本山光明寺日中法要唱導師を拝命しました。それに向けた準備が始まっております。
2025年10月14日(火)、法要をお勤めいたします。皆さまの参加をお待ちしております。
(宮林 成彦)