大切なものを育む

令和7年7月

 今年は戦後八十年を迎え、改めて「平和」を考える議論がなされています。誰もが望んでいるはずですが、なかなか達成できず尊い人命が失われ、未だ紛争状態が続いています。世界中に笑顔が溢れるように、人間の叡智を結集して、難局に立ち向かいたいものです。

 

 ミスタープロ野球と呼ばれた長嶋茂雄さんが、お亡くなりになりました。野球で社会を明るくし、日本における戦後復興のシンボルでした。昭和三十四年に行われた天覧試合のサヨナラホームランなど、チャンスに強いイメージですが、基本である素振りを大切にする努力の人でもあったようです。浄土宗のお戒名を生前中に授与されているそうですから、お念仏の声と共に極楽浄土に往生されますことを念じております。南無阿弥陀仏

 

 大切なものほど目には見えません。表面上だけを追いかけることなく、手間はかかりますが根を大事にし、しっかりと育んで、大きな花を咲かせましょう。ご先祖さまからいただいたいのちとご縁を生かしながら、愚直にお念仏を唱え、この人生を歩んでいきたいものです。合掌