平和を祈る秋彼岸

令和7年9月

 今年は気温が40℃にせまる日が続き、田んぼに水がなかなか行き渡らなかったようです。地球温暖化の影響で酷暑にゲリラ雷雨、この国が亜熱帯化していると感じます。

 

 今年は戦後八十年を迎え、平和な日々は多くの命の犠牲と先人の努力によって成し遂げられていることを、例年以上に感じました。亡きご先祖さまをはじめ、命をつないでくださった多くの方々に感謝し、そのご恩に報いる生き方を心がけたいですね。

 

 阿弥陀仏はすべての命を救うと誓われ、「南無阿弥陀仏」のお念仏を唱えることが、すべての人が平等に救われる道であると、法然上人はお諭しになられました。お念仏は特別な時だけでなく、いつでも称えることができ、仏の光に包まれて亡き人を偲ぶ心は、仏への感謝となり、今を生きる力となります。

 

 天災や社会不安に翻弄される日々が続きますが、この秋彼岸に平和を祈りつつ、六波羅蜜の心を大切にし、念仏の声を響かせ、心をつないでまいりましょう。南無阿弥陀仏