3月を迎えて、少しずつ温かさを感じるころとなりました。
年を重ね、体調や先のことに思いを巡らせる日もあれば、仕事や家庭に追われ、心を休める間もなく過ごしておられる方も多いことと思います。お彼岸は、そんなそれぞれの歩みに、静かに寄り添ってくれる大切な時間です。
仏さまに手を合わせ、亡き方を心に思い浮かべるとき、これまで歩んできた道のりや、支えてくれた多くのご縁が胸に浮かびます。ひとりで生きてきたのではなかったこと、今もなお見守られていることに、心がやわらぐひとときです。
春分を中日とする春彼岸は、昼と夜の長さが等しくなり、光が少しずつ増していく時節です。先行きの見えにくい時代にあっても、阿弥陀さまの本願にであい、お念仏「南無阿弥陀仏」とともに心を整え、無理のない一歩を重ねてまいりましょう。
どうぞお彼岸が、日々を生きる力を静かに養う時間となりますように。合掌