いつの時も思う

2022/07

 人生も80年、90年時代から人生100年時代になってきました。

 

 人生とは滅びゆくものであるとするならば、老いや病や死は、いつか来るものであります。お浄土に生まれさせていただく我が身であると気づくことができれば、老病死が決して悪いことではなく、新しい価値が開かれ、皆様の人生をさらに輝きをもたらしてくれるものであると受け取ることができるのです。

 

もうそこには、老いも若いもございません。今ある、喜ぶという人生をおくらせていただけるのです。それが仏さまの道であり、お浄土参りの人生であります。

 

 1人寂しいことがあっても阿弥陀さま、法然上人はいつも一緒にいてくださいます。いつも一緒である、そう思うことで、この娑婆世界を全うして参りたいと思います。そのことが、限りない阿弥陀さまのお力ということであります。

 

 長々と浄土宗の教えについてお話をさせていただきましたが、つまるところは極楽浄土に往生したいと思い「南無阿弥陀仏」とお称えすればご縁のある方々との再会ができるのであります。皆様どうぞ心にも南無阿弥陀仏を持って、今後の人生をより豊かにすごしていただきますよう願っております。

 

衆生、佛を念ずれば、佛も衆生を念じたまう。

 

(宮林 成彦)