2025/11
それ、朝(あした)に開くる栄花は夕べの風に散り易く、
夕べに結ぶ命露は、朝の日に消え易し。
これを知らずして常に栄えん事を思い、
これを覚らずして久しくあらん事を思う。
大意:【そもそも、朝に咲く繁栄の花は夕方の風に散りやすく、夕方に結ぶ生命の露は翌朝の陽に消えやすい。これを知らずに常に繁栄することを求め、これを弁えずにいつまでも生きていることを願うのです。】
金木犀の香り高い季節となりました。
秋は食欲、スポーツ、読書、芸術など様々な秋があります。これは秋が夏から気温が下がり始める。気候が良く過ごしやすいことから秋には多くの行事が行われます。紅葉の季節とも言います。紅葉は気温が低いと色づきが早まる、気温が高いと色づきが遅くなる。近年は地球温暖化の影響で全国的に紅葉の時期が遅れているそうです。
今、この御法語で秋の色づく変化を人の一生の儚さを無常の風が吹くとすぐに消えてしまうと感じます。皆さまもいつ命が尽きるかわからない我が身なので紅葉、秋を感じたならばお念仏を怠らずに精進していきたいと思います。
尊いご縁をいただき大光院住職が大本山光明寺日中法要唱導師を拝命し2025年10月14日(火)、法要が無事に円成することができました。ありがとうございました。
(宮林 成彦)