晴れの日も雨の日も変わらぬ光がここに満ちる

2026/06

これにつけても念仏大切に候。

よくよく申させ給うべし。

 大意:【このことからしても念仏は大切です。よくよくお称えになってください。】

 

 

 6月になると、空の表情がころころ変わります。爽やかな風が吹き抜ける青空の日もあれば、重たい雲が空一面を覆い、しとしとと雨が降り続く日もある。5月の輝くような緑がそのままに、やがて梅雨へと向かっていくそんな移ろいやすい季節です。

 

 晴れた朝には、思わず深呼吸したくなるような清々しさがあります。ところが、曇り空や雨の日が続くと、不思議なもので、気持ちまでどこか重くなってしまうことがあります。天気次第でこうも心が揺れるのが私たち人間というものかもしれません。

 

 しかし、考えてみてください。雨雲に覆われていても、太陽が消えてしまったわけではありません。あの光は、雲の向こうで今日も変わらず輝いています。私たちの目に届かないだけで、光そのものが失われたわけではないのです。

 

 阿弥陀仏の光も同じではないでしょうか。忙しさに追われ、心が曇り、念仏をおろそかにしてしまう日があっても、その救いの光は絶えることなく、常にこちらに向けられています。私たちが気づかずにいるときも、仏さまのまなざしは離れることがない。

 

 ただ、南無阿弥陀仏とお称えするだけでよい。どんな状況にあっても、どんな天気であっても、その一声が仏さまと繋がる道であります。優しく力強い願いがこのお言葉に込められています。

 

 青空の日も、雨音の日も、どうか静かに念仏をお称えしてください。空の向こうから仏さまの光はそっとこちらへ届いています。その光の中に私たちはいつも包まれているのです。

 

(宮林 成彦)