令和8年7月
鬱陶しい梅雨を超えて、暑さ厳しい季節を迎えました。境内では夏の日差しが照りつけ、夕暮れの風に、どこかお盆の近づきを感じるころです。
お盆は、ご先祖さまや亡き方をお迎えし、そのご縁をあらためて偲ぶ大切な時節であります。忙しい日々の中では、つい目の前のことに追われてしまいますが、手を合わせるひとときは、自分が多くのご縁に支えられて生きていることを気づかせてくれます。亡き方を思い出しておりますと、お顔やお声、なにげない言葉がふと心によみがえることがあります。「あの時はありがたかったな」「もう少し話をしておけばよかったな」――そのような思いもまた、供養の中にある自然な心なのです。
浄土宗では、「南無阿弥陀仏」と唱えるたびに、阿弥陀さまのお慈悲をいただくと説かれています。お念仏を申しておりますと、慌ただしかった心が静まり、亡き方とのご縁が、今もなお続いていることを感じます。
どうぞこのお盆、ひととき足を止め、ご家族そろって手を合わせていただければと思います。南無阿弥陀仏 合掌